古樹甲州の収穫
9月の終わりに収穫をしました!
1年にたった1度だけの楽しみです。
今年も長雨で、梅雨の時期から悩まされましたが、前田龍珠園では毎日のように葡萄園を廻り、丁寧に一粒一粒ハサミを入れて管理してきました。
そんな大切な葡萄、今年も仲間達が集まってくれて、丁寧に収穫して、じっくりと選果してくれました。
例年と違うのはコロナ対策。
全員が同じ方を向いて選果作業をするなど色々と注意を払いました。
一房の粒が少量になってしまう物もありましたが、美味しい葡萄だけを残すことは、前田龍珠園の美味しいワインへのこだわりです。
葡萄の色は濃い紫色に。
収穫後の畑は仕事が一段落したかの様な落ち着いた様子です。
さあ、この後は醸造です。
今年の葡萄も色濃く、琥珀色のワインが出来そうな予感がしています。
古樹
いつも農作業の時には、怪我予防のために必ず長袖を着ます。
今日は薄手のブラウス、帽子、長靴にマスクを付けて畑へと向かいました。
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畑では、生まれたばかりの透けるような薄い葡萄の葉がそよそよと風に揺れています。
先日芽を出した古樹たちも、しっかりと葉を付けています。
良かったー
古くなり割れてカサカサになった、ささくれた幹からも若々しいしなやかなツルや葉が
幼い頃に存分に遊んだ、家族との楽しい思い出がいっぱいある大好きな場所で、ずっと活きている葡萄の木たち
元気でいてくれてありがとう!
美味しいワインのために!
3月に入ってからは気持ちの良い天候が続き農作業もはかどりました。
2月の剪定が終わり、あちこちに散らばってしまったツルを集めました。
集めたツルなどで山盛りになりました。
チッパーを使って、粉々に。
葡萄の枝チップを畑中に撒き、フカフカな土を作りました。
次に葡萄の幹や、太いツルの皮むき作業です。
皮の下にはカイガラムシなどが休眠している事があるからです。
発見し次第、手作業でこすり落とします。
100円ショップでも買えるこちらの手袋が便利です。
その次は、前年の葡萄が残した巻きひげ取りです。
こんな小さな古ツルなのに、細菌の温床だそうです。
ニッパーを使い、一つ一つ丁寧に除去すると葡萄棚越の空が青くてとてもキレイで、少し見とれてしまいました。
ひとつひとつの農作業は時間が掛かりますが、やった分だけワインが美味しくなる大切な仕事です。
畑のあちらこちらに水滴の跡が。
剪定した切り口から、ポタリポタリと大粒の水滴が落ちていました。
3月中旬にこんな風でしたから、今年の開花は早そうですね。
葡萄の剪定
葡萄の木は、寒い冬の間は静かにジッとしています。
ツルも硬く、動かすと折れてしまうほど。
今は収穫の時に繁っていた葉っぱが落ち、そんなツルだけが残っています。
畑に立って空を見上げると、ツルの間から綺麗な青空が広がっています。
勝沼は今日も快晴です。
やる気満々!さあ剪定!
夫とそれぞれ担当する木を決めて、作業開始です。
「芽が出て来たらこの方向に伸びるから」とか「こちらのツルは樹勢が強いから」など、頭を悩ませながらも大胆にカットしていきます。
いつも農作業をしているとモズが近くまでやって来ます。
モズに話しかけては癒されて、また剪定を続けます。
遠くで、夫に呼ばれたような
なんと夫もモズと話をしていました。
穏やかな1日です。
ワインの瓶詰めの前の楽しみは?
昨年9月に収穫した甲州葡萄が瓶詰めの時期を迎えました。
今年は長雨やひょうの影響で、多くの葡萄栽培農家が被害に悩まされたようです。
前田龍珠園では畑に行く度に、先の細いハサミを使い、隣の粒を傷つけないように、影響を受けた粒を丁寧に一粒ずつ落としました。
その甲斐あって、房自体は小さくなりましたが、美味しいひと房が出来上がりました。
そんな想いのこもった葡萄ですから、どんなワインに仕上がっているのか、楽しみでなりません。
瓶詰め前のワイナリーを訪問し、テイスティングした上で、レシピを考えるのは最高の楽しみです!
1000平米の小さな畑の葡萄で、2種類のワインを作っているのですが、
上品な香りと濃さに驚きました!
そして、皮と果汁を1日つけこんで、皮の複雑な渋みや酸味を果汁に浸透させたアヤマセラシオンペリキューレをテイスティング。
濃く深い味わいでした。この複雑味を残すように、こちらは無濾過で仕上げる事に決めました。
同じ甲州葡萄でも、畑や栽培者ごとに違う味となり、ワインも決して同じ物はない!
前田龍珠園は今年も良いワインが出来ています。
甲州白ワインの収穫をしました。
自家栽培葡萄でワインを造っている前田龍珠園です。
今年は梅雨の長雨の影響でどこの畑を見ても晩腐が出て、収穫量はとても少ないそうです。
前田龍珠園の葡萄は自然に近い栽培法なので、天候に左右されるのは仕方がない事
今年は例年以上に葡萄の一粒一粒と向き合って、悪い粒は徹底的に落とす作業を何ヶ月にも渡り繰り返してきました。
房の中には数粒しか実が残らない物もあります。
でも残った数粒も大切に。間違いなく美味しいワインになるからです。
よく太陽の光が当たるように元気いっぱいに育てた甲州ですから、朝日を浴びるとこんなに真っ赤になります。とても美しい色です。
それらの葡萄を、頼もしい仲間達の力を借りて一気に収穫します。
一般ワイナリーの葡萄はこのまま仕込むのが主流でしょう。
けれども私の畑ではひと房ずつ手に取り選果して悪い粒を落とします。とても真剣に。
初めて参加した仲間が必ず口にするのが「もったいない」
それもそのはず、ほんの少ししか傷んでいない粒でもワインに適さないから、良い粒でも房から外れかけたものは発酵が始まっているからという理由で落としてしまうからです。
本当にもったいないのですが、除草剤や化学肥料不使用で自然栽培を目指して頑張っているのに、最後で気を抜くわけにはいきません。
何としても『雑味のないスッキリとした美味しいワイン』を造りたい!
仲間達の協力の甲斐あって、美味しいワインを期待させる今年の葡萄が揃いました。しっかりトラックに積まれワイナリーへと向かいました。