紅葉した葡萄の葉

 

葡萄の葉も11月の初旬には綺麗に紅葉します。

濃い赤色が陽に映えて、美しく輝きます。

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そんな紅葉も、12月になると、落葉し始めます。

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大きな葡萄の葉が、一面に広がっています。

とても綺麗ですが、そのままにしておくと、風に吹かれてあちこちに。

 

枯葉をウネ状に集めます。

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畑じゅうの枯葉を集めるのは、かなりの重労働です。

 

集めた枯葉は、埋めて土に戻します。

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だんだん夕暮れになってきました。

 

最後の最後はピッチを上げて猛烈に頑張りました。

 

夏の間は夕方7時半くらいまで明るく、仕事がはかどりますが、冬場はそうはいかないので時間との闘いです。

 

 

 

 

2022年白ワイン用甲州葡萄の収穫をしました。

台風などでお天気が落ち着かない中、前田龍珠園の収穫はお天気に恵まれました。

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太陽が葡萄を透かして粒を真っ赤に染める程の気持ちの良い日になりました。

 

やる気満々です。

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毎年の作業内容ですが、先ずブリーフィングから。

 

作業内容を声に出して読み上げ、確認します。

 

いよいよ収穫です。

 

肩から収穫箱を下げて、優しく丁寧に葡萄を入れていきます。

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肩に10キロの重さがこたえますが、次々に収穫箱が積まれていきます。

 

次は選果作業です。今度は選果について読み上げ確認をします。

 

どれが悪い粒なのか、なかなか判断が難しいものです。

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なるべく自然に近い育て方なので、たまには葡萄の中に蜘蛛がいたり。

 

今まで他の虫から葡萄を守ってくれていたのに、追い出さなくてはいけないのは、何とも申し訳ない気持ちになります。

 

今までありがとう。

 

少し剪定に自信が付いて来たら、検定試験なるものがあり、皆さん少し緊張気味。

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「仮免!」という声が聞こえてきました。

 

初めから「合格!」だった方もいたりして。

 

笑い声共に、作業が進んでいきます。

 

選果をここまで徹底的にしているワインは前田龍珠園以外に私は知りません。

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そして一粒一粒に焦点を当てて選別する、こんな細かい作業を、一生懸命にお手伝いしてくれる仲間がいる事を心から嬉しく思っています。

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夕暮れまで、少し時間がありました。

 

最後に、畑に落としっぱなしになっていた葡萄に掛けていた傘紙の片付け、草刈り、ツル取り、箱洗いなど皆さんには大変お世話になってしまいました。

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こちらの甲州葡萄のワインは、3種類の白ワインになります。

 

ノーマル醸造法で香り高くスッキリしたアヤモノポール2022

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皮とタネと果樹を1日醸した、深い味わいでシャンパンゴールドに輝くアヤマセラシオンペリキューレ2022

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3日間醸した、深い味わいで薔薇色のきらめきアヤマセラシオンペリキューレトロワジョー2022

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どのワインもそれぞれ味わい深い自慢の逸品です。

(ボトルの写真は2021年のものになります。)

https://shop.ryushuen.com/

今から楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶどう畑の仕事

GWなのに雨ですね。5/1(日)からは生田緑地でワインとグラスワイン、多摩川源流ビールの販売をします。

 

GW中はワイン販売をしていますが、通常は週の約半分は、ぶどうの畑仕事のために、勝沼まで通っています。

 

暖かくなり、ぶどうの木が活気づく季節になりました。いよいよ今年も忙しくなってきました。

 

新芽が出始めてきました。

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昨年伸びたツルから出てきます。

 

ひとつだけでは無く、新芽は縦横無尽に。

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どれを残したら良いと思いますか?

周りの他の枝から伸びて来るツルを想像しながら、ツル同士がクロスしない様に芽かき(芽を取り除く作業です)をします。

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この2芽を残してみました。いずれ1芽にするかもしれません。

 

来年は、この芽が伸びたツルからしか新芽が出ないので、慎重に芽かきをしなくてはなりません。

 

取り去った芽は捨てないで大切に持ち帰りました。

それを天麩羅に!

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このぶどうの芽の天麩羅は、ツルのサクサクした心地よさの後でワインの様な酸味を感じます。

 

この時期にしか味わえない農家の贅沢です。

 

この春は、最近は見られなくなった大好きなホトケノザが咲いていて、ウキウキします。

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昔と同じ場所で、同じ草花を発見して、楽しかった子供時代の思い出がよみがえってくるのです。

 

 

 

 

 

 

トタン屋根の塗装 つづき②

屋根のてっぺんはどれほどの高さなんだろう。

どうやって上ったんだろう。

高い所が得意では無い私の素朴な疑問です。

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前にもお話しましたが、急な勾配の屋根なので、本来ならば屋根上にも足場をかけるところを、自家製の屋根ハシゴで対応してくださっています。

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こちらの予算を考えてくださっての事です。

本当にありがたい。

 

お陰様で、多分何十年も塗り替えていなかったトタン屋根も本当に綺麗になってきました。

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色決めも、丁寧な説明の後に決めたので、思った通りになっています。

 

そしてなんと!

 

塗人〜ぬりんちゃ〜天野さんからのサプライズがありました!

 

屋根に飛び出している窓の壁が、今にも崩れそうで心配と相談していたのですが、なんと穴を塞いで壁を白く塗ってくださいました。

 

屋根のペンキとは違う色、驚く事にわざわざ用意してくださったのです。

 

これで台風の日も安心です。

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塗人〜ぬりんちゅ〜天野さんには4人の男のお子様がいらっしゃると伺いました。

間違い無く優しいお父さんでしょうね。

 

あと2〜3日で塗装も終了するとの事です。

ピカピカの屋根が仕上がるのを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

トタン屋根の塗装 つづき

屋根の塗装中は最後まで勝沼に滞在する予定でしたが、私の歯が痛みだし、急遽神奈川に戻る事になってしまいました。

 

大工仕事や家具のペンキ塗りなどが好きな私としては、最後まで作業を見守りたいところでした。

 

とても残念‼︎

 

そんな時、『塗人〜ぬりんちゅ〜』天野英樹さんから「今日は雨の為に休工します。」というメールと共に昨日の作業の写真が送られてきました。

 

きめ細かい心遣いが嬉しいです。

前回と同じケレンの作業を昨日もして頂けたそうです。

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またケレン作業が終了したもう一つの屋根には、錆止め塗装も

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丁寧に材料の名前も書いてくださいました。

 

天野さんは建築塗装1級技能士という資格を持っていらっしゃるので、安心です。

 

少し離れた富士吉田市から毎日来てくださってありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

丁寧なトタン屋根の塗装

葡萄の収穫も終わり、長年そのままになっていた屋根の塗装をして頂く事になりました。

 

この家は、藁葺き屋根にトタンを被せ、何十年かに1回塗替えをしていたんだと思うのですが、前回いつ塗装をしたのか、今となっては訊ねるすべも無く、雨漏りしてきたので、とにかく早急に業者さんにお願いしなくてはと、こちらの『塗人〜ぬりんちゅ〜』さんにたどり着き、今週から作業して頂いています。

 

初日は足場設営からでした。

足場屋さんが、テキパキと半日で完成!

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その間に『塗人〜ぬりんちゅ〜』さんが、使用していない温水器を下ろしてくださって、手際の良さに驚かされました。

 

次に高圧洗浄機で、それはそれは丁寧に時間をかけて屋根の汚れ取りをして頂きました。

ひどく汚れていたとの事で、高圧洗浄機で取り切れない場所はケレンという作業を先にして、トコトン磨き上げる徹底ぶりで、『塗人〜ぬりんちゅ〜』さんのお仕事にまたもや感動しました。

 

その間、雨漏りは無いか等、私は家の中で天井を凝視していました。

 

今日は3日目ですが、引き続き屋根の汚れ取りを3人がかりでしてくださっています。

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傾斜の急な屋根なので、本来なら足場が無いと難しいのでしょうが、自家製の屋根ハシゴを木材でサッと作り、それを頼りに汚れ取りを徹底してくださっています。

 

また、修理が必要な箇所については、その都度分かりやすい説明をしてくださいます。

 

屋根塗装は洗浄が大切と伺い、本当に良い業者さんにお願いしたなと嬉しく思っているところです。

 

ちなみに収穫後の畑は秋を迎えています。

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2021年ワイン仕込み 他のワインとの違い

ワインの仕込みが終わりました。

 

前田龍珠園の畑は祖父が土屋龍憲氏の息子さんから譲り受けた古い畑です。

 

土屋龍憲氏とは、フランスに派遣され日本に本格的ワイン醸造法を持ち帰って来た方。

畑の直ぐ側に生家があります。

 

前田龍珠園ではそのたった一枚の畑で、白ワイン用の甲州葡萄を作っています。

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除草剤は一切使わず、全体的には草生栽培で、刈り取った草は畑に残します。畑の周囲、杭や木の周りは手作業で抜き取り、根っこの土を払って、畑の端に積み重ね、根を太陽に向けて枯らします。

1〜2週間すると同じように草が生えて来るので、幾度と無く同じ作業を繰り返します。

 

もちろん化学肥料は使いませんし、有機肥料も滅多に与えません。

それは60年の古樹の深い根張りからの自力でのミネラル吸収が美味しいワインを造るからです。

 

そして9月下旬、いよいよ収穫の時です。

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先ずは収穫カゴに丁寧に摘み取ります。

 

取手の部分はなるべく長く切り取り、そして粒が外れないように慎重に丁寧にカゴに入れます。

 

その後に前田龍珠園ならではの、他のワインと違うこだわり作業があります。

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実は再度葡萄を見直し、じっくり選果するのです。

取手を長めに収穫したのは、この作業の為でした。

利き手にハサミ、反対の手では葡萄の取手を摘み360度、また上から、下から、太陽光に透かせたり、反対側からチェックしたり。

 

枯れた茎、悪い粒、悪くなりそうな粒、虫などを時間を掛けて取り去ります。ハサミや手を消毒しながら丁寧に、丁寧に。

 

こちらは切り取られた粒の一部です。もったいない様な粒もありますが、美味しいワインを造るためですから仕方がありません。

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そしてようやく最高の醸造用葡萄が出来上がります。

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これをワイナリーに持ち込んで、搾汁です。

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昨年まではノーマル醸造法のアヤモノポール、皮と種と果汁を1日付け込んだアヤマセラシオンペリキューレの2種類を醸造していましたが、今年はもう1種類仕込みました。ご報告は出来上がってからのお楽しみといたしましょう。

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今年も仲間達に支えられての作業でした。

毎年の事ですが、忙しい中駆けつけてくれ、本当に感謝しています。

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2月か3月頃に、ワインが仕上がります。

楽しみにしていてください!